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山行記録:両白山地:経ヶ岳

www.beeches.jp mountain report:M1212:Date:20120526 Kyogatake:Karatani(Fukui-pref.)

山行記録 M1213 2012年05月26日 経ヶ岳:唐谷(福井)


先週に荒島岳を下山後、新しく旧小学校に設置された駐車場からみた経ヶ岳に惹かれた。経ヶ岳の南面は火口を囲むように急崖が壁となって高くそそり立っている。火口丘は池ノ大沢と呼ばれる平らな地形で、湿地を伴うブナ林が広がっている。今回は新緑の原生林を楽しめる池ノ大沢にダイレクトに登る唐谷コースを辿り、経ヶ岳を目指した。


経ヶ岳の急な稜線から池ノ大沢の火口丘を望む。奥には杓子岳が見える。


【山域】両白山地:経ヶ岳(1625.2m)
【場所】福井県
【日時】2012年5月26日(日)
【コース】唐谷(林道入口)-池ノ大沢-切窓-経ヶ岳-中岳-釈氏岳-保月山-展望台-(林道)-唐谷(林道入口)
【メンバー】単独
【装備】通常装備(ツェルト、ストック等)/Garmin60CSx
【撮影】Richo GXR A12 28/50 
【天気】曇時々晴
【地図】願教寺山/越前勝山


7.15 745m 唐谷(広域林道分岐点;駐車地点)
8.15 910m 徒渉点
9.55 1330m 池ノ大沢
11.15 1385m 切窓
11.45 1625m 経ヶ岳:山頂広場
11.50 1625.2m 経ヶ岳三角点
12.30 12.50 1385m 切窓
13.05 1467m 中岳
13.20 1490m 杓子岳(釈氏ヶ岳)
14.00 1272.8m 保月山
14.55 895m 展望台(広域林道)
15.50 745m 唐谷(広域林道分岐点;駐車地


R158を九頭竜湖方面から勝原を過ぎ、荒島岳中出登山口に向かう為に左に曲がったその交差点を、右に曲がり九頭竜線の下唯野駅横を通ってしばらく行くと三叉路になる。これを右に折れて六呂師高原スキー場や福井県自然保護センターの方に向かう県道26号線に入る。南六呂師の集落センターの200mほど手前で広域基幹林道法恩寺線で登山口に向かう。唐谷川を渡ったところが登山口となる林道支線の入り口だ。そこに3台は車が止められる。林道支線にもゲートがあり、その手前に朽ちた登山道の入り口の道標だったらしいものがみられる。

準備をすませてまずは林道を歩く。かなり荒れた林道をたどる。林道から登山道に入る入り口は、木に結び付けられたテープや布があるのみで、登山道の標識はない。登山道に入るも崩れている個所があったりして少々荒れている。歩きやすいとは云えず、前日の雨もあって滑らないように注意しながら進む。この道で合っているのか不安になるが、スギの木立に囲まれた大きな岩にお地蔵様が彫ってあるのを見つけた。


左:大きな石に刻まれた石仏 右:徒渉後に杓子岳側の尾根を望む

この巨岩に刻まれた仏様で道を間違えていないと確認できた。さらに先に15分ほど進むと唐谷川にでた。ここを渡渉して対岸を沢沿いに歩くと立派なブナの林となる。やがて再び渡渉するところからは、残雪が薄いスノーブリッジを形成していた。歩けば確実に崩れる薄さである。もともと薄い登山道がどこなの極めてわかりにくい状況である。立ち止まって残されているテープを探すのを繰り返すこと数回、やっと枯れ沢となった。ここを詰めていくと最後は雪渓となり、池ノ大沢に上る急勾配にたどり着いた。


左:新緑のブナ 右:残雪の上にはブナの実がびっしり落ちていた

急坂をよじ登ると立派なブナが一面にひろがっている。新緑真っ盛りのブナに覆われた池ノ大沢である。低くなっているところは湿地や池となっていて、一部はまだ残雪が覆っている。池や水溜りにはサンショウウオものと思われる卵が散見された。卵が間近に見れるポイントに寄るとクロサンショウウオがいた。すぐに隠れてしまったが、間違いないだろう。


左:クロサンショウウオのタマゴ 右:交尾中のギフチョウ(保月山の尾根)

登山道がどこかはっきりしない部分もあったが湿原らしい場所にでた。まだ花の季節を迎えていないようで、湿原の端には水芭蕉が一輪咲いているのみである。それよりも湿原間近にみることができる切り立った絶壁の連なる経ヶ岳の尾根がすばらしい。


左:大きな倒木も見られる 右:池ノ大沢の橅と湿地


池ノ大沢の見事なブナ林

湿地のどこを歩けばよいのか踏み跡が見つからない。朽ちた看板らしきものがあるのみである。テープをたよりに湿原の端にたどり着き、しばらく進むと急坂となった。登り切ったところが切窓で、中岳と経ヶ岳の鞍部に出た。


池ノ大沢の湿地帯から見上げる経ヶ岳

これまでは湿気がこもりがちな地形を進んだが、ここからは風通しのよい尾根道である。急な登りを経ヶ岳山頂まで一気に登ってゆく。登山道の脇には上から落ちてきたと思われる石がいくつも転がっている。振り向けば池ノ大沢のこんもりしたブナの原生林の向こうに釈氏岳の稜線が続いている。それにしても白山より古いという火口丘は大きい。写真を撮っていると、声がするので上部を見上げたら、ビュンと音がして数キロもあろう石が猛スピードで落ちてくる。手前ではねて横にそれたので事なきを得たが、注意してもらいたいものである。少なくとも”ラク!”と叫んでもらいたいものだ。


経ヶ岳山頂から登山道が赤兎山や大長山方面に延びている。登山道は延々遠くに望む別山、白山に続いている

山頂に到着すると標柱の周りに大勢の先客が昼食を摂っていた。この標柱のある場所と三角点の設置場所は異なる。それはササを分けながら赤兎方面に少し進んだところにある。さらに進むと下りになるところが、赤兎、大長山、そして白山、別山のビューポイントである。山頂広場に戻り、昼食をすませて出発。高校登山部の後を追う形となる。彼らは切窓から火口丘へ降りて行った。 切窓からは尾根を中岳、杓子岳(釈氏ヶ岳)、保月山と尾根を行く。先週の荒島岳はギフチョウ舞う山といった感じであったが、ここ保月山は環境が似ているが見かけない。と思ったら、いた。交尾中のお二人さんが地面に落ちている。手で触れる状態である。

途中、チゴユリの写真を撮っていると中岳で食事をしていた3人パーティーに追い越された。その彼らが通過した上空をムササビ(モモンガ?)がブナの木に飛んで来た。ブナの幹回りを何度か回ったあと、木の洞に入り込んだ。下からみると上空に穴が突き抜けているので、胴体が見える。しばらくするとまた、どこかへ出かけた。ここが巣なのだろうか?

さらにしばらく下っていくと寄り添って生えるブナとミズナラにアダムとイブと書かれた看板がつけられている。このアダムとイブでは生殖活動はできないだろうと思うのだが…。
さらに進むと今度は先ほどの高校山岳部に追い越された。湿地帯まで行って戻ってきたらしい。そこはすでに展望台のすぐ手前であった。林道を4キロほど歩いて、車に戻った。本日の登山も無事終了である。感謝!


Latest update:June 11, 2012

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