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山行記録:両白山地:荒島岳

www.beeches.jp mountain report:M1212:Date:20120519 Arashimatakake:Nakade(Fukui-pref.)

山行記録 M1212 2012年05月19日 荒島岳:中出(福井)


GWに能郷白山から遠望した荒島岳に2年ぶりに登りに行った。
国道から登れる百名山。ブナの新緑を楽しめるこの時期。快晴が期待できる今日。揃いもそろった条件の下、メインルートは混まない訳が無い。
今回は西側に延びる尾根を辿り、中間地点にあたる小荒島岳を経て荒島岳に至る中出コースを選んだ。
ギフチョウの舞う尾根をブナの新緑を楽しみながらのんびりとした山旅となることを期待して、中出へ向かった


小荒島岳から見た荒島岳


【山域】越美山地 荒島岳(1523.5m)
【場所】福井県
【日時】2012年5月19日(日)
【コース】中出(林道)-小荒島岳-荒島岳(往復)
【メンバー】単独
【装備】通常装備(ツェルト、ストック等)/Garmin60CSx
【撮影】Richo GXR A12 28/50 
【天気】快晴
【地図】荒島岳


7.20 390m 中出登山口(駐車地点)
7.45 350m 中出道/林道分岐
9.20-30 350m 小荒島岳
9.50 1204m シャクナゲ平
10.55- 1523.5m 荒島岳
11.55 1204m シャクナゲ平
12.25-30 350m 小荒島岳
14.10 350m 中出道/林道分岐
14.30 1250m 中出登山口(駐車地点)


九頭竜湖を経てR158を進み勝原(かどはら)スキー場(荒島岳登山口)を通り過ぎ、しばらく行って大野盆地に出たところで、信号のない交差点(お地蔵様がいらっしゃる)を中出に向かう。民家が立ち並ぶ中、目立たないが中出登山口の案内がある。そこを左折して杉の植林地帯を通る林道をほぼ直進する。途中、左側に新しく駐車場が整備されており、トイレも新築されている。まだバリケードで閉ざされていたので、開山祭に合わせての整備らしい。さらに直進すると右に大きく曲がるところが、分岐になっている。そこに登山道の標識があり、軽トラなら侵入できそうな枝道が続いている。この交差点の脇が駐車スペースになっている。先着はなかったが、登山準備にかかると男女4人パーティーがやってきた。
標柱のある林道をしばらく進むと、大きくつづらに曲がるところに登山道の標識があり登山道に入る。林道を横切りながら登山道は真っ直ぐ登ってゆく。明日開山なのか、真新しいビニールテープで林道に入り込まないように誘導している。林道最上部との交点にも案内板がある。ここからは尾根筋を歩くため、迷うことはない。スギの植林があるが林床には春の花が多く咲いている。最も目立つニリンソウが盛りを迎えており、登山路の両側を白く賑わしていた。植林から広葉樹林帯になると新緑がまぶしい程に目に飛び込んで来る。期待した通りの登山道である。


左:ニリンソウ 右:ブナの新葉

時折、左手後方に銀杏峰が、右手には白山連邦をみることが出来る。しばらくいくと、「おおこば展望台」という大野親岳会による標識がある。銀杏峰を望むための展望台と思われるが、どこが展望台なのかわからない。やがて尾根の幅が広くなり、ところどころに湿地帯があるところに出る。ここには「ひえ畑」という標識(同会)がある。ここで最初のギフチョウを認める。一匹見つけるとあとは尾根筋を行き交うように飛ぶギフチョウが次々と現れる。
奇怪な形のブナなどを観察しながら尾根をたどると、小荒島岳の分岐に到着。ちょっと登れば、開けた山頂に到着する。高木がないため360℃のパノラマを楽しむことができる。快晴の下、白山に続く峰々は白く輝いており、背後には遠く岐阜県境の山々が連なっていた。そして目的地の荒島岳は存在感を誇示するようにマッスな姿を見せている。


新緑のブナ

勝山からの登山道との合流点シャクナゲ平から小荒島岳を目指す登山者もおられるので、ここからは人との出会いがおおくなる。シャクナゲ平から荒島岳へは観光登山道なみの人出が予測される。それは外れるはずもなく、シャクナゲ平では高校山岳部の若者らが元気な挨拶を投げかけて来る。山頂を急ぐが、尾根筋に出ると、まだ冬の装いの白山が常に見守る。撮影スポットで立ち止まりながらすすむとほどなく、山頂に到着。大勢の方がランチタイムを楽しく過ごしていた。


白山

山頂には真新しい、日本百名山荒島岳の標柱が立てられている。よく見ると動く。まだ完全に固定されていない。毎冬に降ろすつもりなのかと思ったが、地元大野市の荒島愛山会によるもので、平成24年5月とあり、明日の開山祭で固定するものと思われた。


能郷白山方面

標柱の脇にある石に腰かけて食事をしていると多くの登山者が白山を背景に写真を撮ったり、いろんな話が聞こえてくる。ふと聞こえてきたのは、方位盤に来たギフチョウに、それを取り巻いていたおじさんらがギフチョウじゃねというと、”ギフチョウって珍しいんですよね”とさきほどまで白山を撮影していた山ガールが問いかけた。なんでもない会話ではあったが、ちょっと違和感を覚えた。ここらではギフチョウは珍しくはない。年に1回しか羽化しないから、見るためには季節を選ばなければならないだけだ。タイミングを外さなければ里山でも普通にみられる。東京近郊ではモンシロチョウやアゲハチョウを幼虫から育てるのが一般的だろうが、岐阜や福井の子供ならギフチョウの羽化を目指すのも稀ではないからだ。

そんな薀蓄はどうでもよく、山頂からの眺めは白山はもちろんのこと、その左手前には赤兎、大長、経ヶ岳などのブナの秀森をもつ山々がはっきりととらえられる。南を見れば、能郷白山など岐阜県境の山々が連なっている。いい眺めだ。


荒島岳中腹より小荒島岳

食事を済ませて下り始めると、偶然さっきの”ギフチョウ娘”が前を歩く。早い!駆けるように下って行った。だが最初のスタートダッシュは続かず、まだまだ登ってくる登山者に待たされる”ギフチョウ娘”に、すぐに追いく。それほどに登山者が多い。


左:シャクナゲ平の道標、三方へ 右:カタクリ

シャクナゲ平で休憩する事無く通過し、中出方面に向かと先ほどまでの雑踏は嘘のように静かになった。代わりにギフチョウが登山道を行き来する。再び小荒島岳の山頂に立ち寄って、白山と荒島岳をもう一度堪能した。ブナの新緑がまぶしい中を春の花も楽しみながら下山した。


Latest update:June 26, 2011

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