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山行記録:両白山地:別山 御舎利山

www.beeches.jp mountain report:M1120:Date:20110807 Betsu-san Osyari-yama:Itoshiro(Gifu-pref.)

山行記録 M1120 2011年8月7日 別山 御舎利山:石徹白登山口(岐阜県)


今日は友人と白山へ日帰りの予定であったが、単独行となった。白山には先々週に登っていることもあり別山を選択した。
先月初めの別山は全景をはっきりとみることができなかったので、これに期待をした。そしてt御手洗池周辺のお花畑がどうなっているかも確認したかったのである。
気になる事は、午後の天気予報で、雷雨の可能性が大きいのだ。”3時に下山すれば”との甘い考えで入山したのだが、13時頃から1時間ほど激しく降られた。



御手洗池付近より別山 大平壁が輝くプラミダルな別山 


【山域】両白山地 別山(2399.4m)
【場所】岐阜県
【日時】2011年8月7日(日)
【コース】石徹白登山口 - 銚子ヶ峰 - 三ノ峰 - 別山 - 御舎利山(ピストン)
【メンバー】単独
【装備】通常装備(ツェルト、ストック等)/ Garmin60CSx
【撮影】Richo GXR S10/A12 28mm/A12 50mm 
【天気】晴のち曇、雷雨
【地図】白山(金沢)二ノ峰(岐阜)

2.20 960m 石徹白登山口(美濃禅定道)
2.27 1040m 石徹白大杉
3.37 1560m 神鳩ノ宮避難小屋
4.24 1810.4m 銚子ヶ峰
5.04 1839m 一ノ峰
5.36 1962.3m 二ノ峰
6.12-29 2085m 三ノ峰非難小屋
6.38 2128.0m 三ノ峰
7.44-54 2215m 御手洗池
8.25 2399.4m 別山
8.38 2380m 御舎利山
8.53-9.22 2399.4m 別山
10.01 2215m 御手洗池
11.19 2128.0m 三ノ峰
11.30-42 2085m 三ノ峰非難小屋
12.12 1962.3m 二ノ峰
12.40 1839m 一ノ峰
13.42 1810.4m 銚子ヶ峰
13.58 1560m 神鳩ノ宮避難小屋
14.54 1040m 石徹白大杉
15.02 960m 石徹白登山口(美濃禅定道)

駐車場は満天の星空であるのだが、午後から雷雨が予測されている。そのため登山口到着後は時間に関わらずできる限り早く出発した。1月前もヘッドライトで照らしての入山であったが、1時間以上早い出発である。今回は母御石まできてもまだ暗く、銚子峰で赤く染まった空に別山の稜線がはっきりと判る様になった。


左:夜の神鳩ノ宮避難小屋 右:夜の母御石

銚子ヶ峰から一ノ峰までの道のりは一度下って登り返す。このため、日の出に間に合うかは微妙なところである。先を急ぐものの暗い中を慎重に下ってゆく。東の空が明るくなってくると、御嶽、乗鞍、そして穂高までが紅くなった空に稜線が浮かび上がる。しかし一ノ峰に阻まれて別山は望めない。陽光に映える別山を見るためには一ノ峰への登り返しで休んでいる暇がなさそうである。急いで登りきると山頂部にガスがかかっていた。よく考えると別山の南側はすぱっと切れ落ちており、朝日に反射する時間は日が昇り始めてしばらくしてからである。


左:赤く染まる東の空に御岳、乗鞍、穂高の稜線が見える。右:一ノ峰の下りで御来光を迎える

明るくなり始めた一ノ峰からブユの一斉攻撃が始まった。とても一ノ峰で御来光まで待つ勇気はなく、虫除けを塗って早々に二ノ峰に向かった。
その下りでご来光を迎えた。振り返ると奥美濃の山々が美しい。最奥には能郷白山が右に延びる前衛尾根を従えている。御来光は笹の丈が高くて撮影には向かない。


マルバダケブキの咲く斜面の向うに一の峰、銚子ヶ峰の稜線が続き、さらに奥には越美の山々が連なる。最奥は能郷白山。

二ノ峰への登り返しでさすがに空腹感を覚えた。東側が開けていない二ノ峰でブユに悩まされながらも軽く行動食でお腹を充たす。
三ノ峰へ向かう途中の鞍部に水呑釈迦堂跡があるが、ここは先月は小さな花園になっていたがすでに花は無い。しばらく進むと三の峰の急斜面に取り付く。上部も残雪はなくなっており、雪が最後まで残っていたところはイワカガミやチングルマなど他ではすでに終わっている花がさいていた。他ではこれらの花は終わり、チングルマの風車が風になびいている。あちらこちらでマツムシソウが薄紫の花を咲かせていて、秋が近づいていることを思わせる。斜面が和らぐと間もなく赤く塗られた非難小屋に到着。ここでやっとブユから開放され、ゆっくりと朝食をとった。
三ノ峰頂上への登山道は狭く、笹が道を覆っている、露払いをしながら進むがあっという間に登山靴の中まで進入してきた。水を絞っても無駄そうなので三ノ峰頂上を通り過ぎ、急坂を降りてゆく。下りきればあとはほぼ稜線を駆け上がるのみである。さすがに途中で靴下を絞った。


三ノ峰から別山方面へ下る途中から別山を望む

御手洗池のある台地状の尾根ではニッコウキスゲの群落を期待したが、ここは既に終わっていた。御手洗池の奥にすこし群生しているが盛りは過ぎている。池に映る別山のピラミッドを横目に、もう少し見晴らしのよいところまで出ると反射する陽光に大平壁が眩しい。


別山 御手洗池に写る

見上げると山頂に人がいることが確認できる。別山は全容を見せてはいるが、いつまで保つか微妙である。先を急ぐと多少改善された靴内環境は山頂に到着するまでに再び悪化した。肩からは白山釈迦や御前ヶ峰が見て取れる、御前峰も雲間に見えたり隠れたりしていたのだが、山頂に到着するころには姿を消した。


別山肩より白山方面 大汝峰、御前峰には雲がかかろうとしている。

帰りの天気は心配ではあるが、再び御前峰が姿を見せるかもしれないと隣の御舎利山まで行ってみた。だが叶わぬ相談だったらしい。御舎利山から見る別山は優しい姿をしていらっしゃる。


左:ミヤマダイモンジソウ  中:別山の社 お供え 右;別山山頂

別山に戻り別山神社に酎ハイとフルーツゼリーをお供えして、社を守る防風石垣昼食をとった。隣に座った方は暗いうちに一之瀬を出発してチブリ尾根を登られたそうで、ここまで5時間だそうだ。再び靴内環境を整えて下山開始である。


左:御舎利山より別山 中;ミヤマリンドウ 右;カライトソウ

ここから三ノ峰までは花が綺麗なので要所要所で立ち止まることになる。御手洗池まで降りると、別山から空荷で降りてきた方と、三ノ峰方面からニッコウキスゲを見に御手洗池まで来た方としばし白山花談義をした。話によると今年はニッコウキスゲとコバイケイソウの当たり年なのだそうである。
別山の頂も雲間に隠れたので時間的余裕はあまりなさそうである。とはいえ足を速めることはなく、マイペースで進む。
途中、羽化したばかりのクモマキチョウを見つけたりと小さな感動をしながら三ノ峰に到着。まだ昼前ということもあるのか、まだ別山方面に向かう人が数多いのには少々驚く。非難小屋でお供えしたゼリーで気分一新してさあ下山。


左:三ノ峰避難小屋 中;タカネマツムシソウ 右;トモエシオガマ

ここからは入道雲の発達との競争である。が、1時間ほど歩くと“ごろごろ”と音がし始め、そろそろと思って雨具の準備を始めると大粒の雨に打たれた。非難小屋まで1時間ほど、ここで停滞しても始まらないので、状況をみつつ進む。途中、別山方向を見ると霞んだ大平壁に瀧らしきものがくっきりと見える。雷雨のときだけ姿をみせる幻の滝であろう。銚子ヶ峰あたりから小降りとなり、非難小屋をすぎると雨は止んだ。下界に近くなると暑さがよみがえって来た。最後は“ばてばて”ではあったが無事下山。山に感謝。GPSによると25.2km、累積標高差は2300mの道のりである。ばてばてもいたしかたなしといったところか。

Latest update:AUG 10, 2011

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