www.beeches.jp
山行記録:両白山地:別山

www.beeches.jp mountain report:M1116:Date:20110703 Betsu-san:Itoshiro(Gifu-pref.)

山行記録 M1116 2011年7月3日 別山:石徹白登山口(岐阜県)


昨年から別山へ登るチャンスを伺ってきたのだが、決行するに至らなかった。6月下旬に三ノ峰非難小屋で一泊というプランを第一候補にしているため、なかなか2日良天が続く予報はでない。今年は残雪も多いので7月1週まではOKと思っていたが、予報は梅雨の晴れ間とはいかないようだ。ところが、2日土曜日の平野部は、金曜(1日)の夕に降った雨の後天候がよい。悔しいながら日曜の予報をみると、少なくとも午前中は降水確率が低い。これなら早朝出発の日帰りプランで行けるのではと急遽立案。登山口4時発で、天候と相談しながら山頂を目指すことにした。



別山山頂と別山神社

【山域】両白山地 別山(2399.4m)
【場所】岐阜県
【日時】2011年7月3日(日)
【コース】石徹白登山口 - 銚子ヶ峰 - 三ノ峰 - 別山 (ピストン)
【メンバー】単独
【装備】通常装備(ツェルト、ストック等)+8本爪アイゼン(未使用)/ Garmin60CSx
【撮影】Richo GXR S10/A12 28mm/A12 50mm 
【天気】曇
【地図】白山(金沢)二ノ峰(岐阜)

3.53 960m 石徹白登山口(美濃禅定道)
4.03 1040m 石徹白大杉
5.23 1560m 神鳩ノ宮避難小屋
6.07 1810.4m 銚子ヶ峰
6.54 1839m 一ノ峰
7.25 1962.3m 二ノ峰
8.00 2085m 三ノ峰非難小屋
8.09 2128.0m 三ノ峰
9.01 2215m 御手洗池
9.37-10-20 2399.4m 別山
11.01 2215m 御手洗池
12.00 2128.0m 三ノ峰
12.11 2085m 三ノ峰非難小屋
12.38 1962.3m 二ノ峰
13.07 1839m 一ノ峰
13.55 1810.4m 銚子ヶ峰
14.39 1560m 神鳩ノ宮避難小屋
15.47 1040m 石徹白大杉
15.55 960m 石徹白登山口(美濃禅定道)

早い出発がよかろうということで3時ごろに登山口に到着し、朝食をすませた。むしむししたこの時期は登る前から汗がにじむので、登山口で着替えた。登山靴を履いて、スパッツをつけない判断をする。スパッツバンドが切れたために短くなっており、付けられるのだが窮屈なのだ。この判断が後に後悔にかわるのだが、そのときは、神鳩ノ宮避難小屋までの開けた道の記憶のみが頭に残っていたのであろう。
登山口には舗装された駐車場、トイレ、水場、休憩舎が整備されている。推定樹齢1800年という石徹白大杉へいく観光道を兼ねているため、すこぶる快適な登山口環境である。従来より大杉の先に環境省が設置する入山カウンターが今年は登山口にも置かれている。”このゲートと入山届けが一体化しないかしらん、楽になるのに”と非現実的なことを思ったりする。


左より 神鳩ノ宮避難小屋 母御石 銚子ガ峰

いきなり石段を登るが、朝4時ではまだ暗く、ヘッドライトが必要である。大杉の姿も下山時に拝むことになる。
湿度が高く、もう汗でぐっしょりと濡れ始めた。先行きが思いやられる。おたけり坂の標識でTシャツ一枚になり、急斜面を前へ前へとひたすら進む。登りきるとしばらく平坦な道が続き、程なくして神鳩ノ宮避難小屋に到着した。
小屋の前でパッキングを整えているとデイパックを背負った比較的軽装な2人パーティーが登ってきた。彼らも別山を目指すという。先に出発するものの銚子ヶ峰で再びこのパーティに追いつかれた。うっすらと見える別山を背景に写真をとってあげたが、山は写っていそうにはない。 銚子ヶ峰の手前にある母御岩あたりから笹が覆うようになり、露で登山靴が濡れる。一ノ峰で先にいった2人と再び遭遇すると靴下を絞っておられた。というこちらも状況は同じで、登山靴の中は水没状態である。こちらも適当な場所を見つけたところで絞った。一ノ峰からなんとかみえた別山はその後姿を現さない。その代わりに道々の花々が目をひきつける。おなじみのハクサンフウロ、ハクサンチドリなど白山の名を冠する花々が目を楽しませるようになる。


左より 足摺岩付近より別山 御手洗池

銚子ヶ峰から見る三ノ峰はお椀を伏せたような形で、二ノ峰との鞍部からの最後の登りはかなりの急坂である。すこし巻くようにして登るが、最後の最後で雪渓が現れた。前を歩く二人は軽アイゼンをつけているようで雪面に爪のあとが残る。もう少し下部まで雪渓が残るならアイゼンをつけた方が安心できそうだが、これくらいならアイゼン無しでも大丈夫と判断し、そのままトレースを追った。雪渓上部で笹の切れ目が見えたのでそちらに進もうとすると、右側から”こっちです”と声が掛かった。雪渓右肩が登山道らしく、アイゼンを外していた彼らが見つけてくれた。


左より 三の峰避難小屋 避難小屋か三の峰方面 三の峰への登りから小屋を見下ろす

雪渓を過ぎるとすくに赤茶色の立派な三ノ峰非難小屋が現れた。彼らは小屋に目もくれず先を急ぐ。やはり天候が悪化する前に下山したい思いがあるのだろう。こちらも小屋の記録写真を撮って三ノ峰を目指す。小屋からしばらく坂を上ると三ノ峰である。登山口から9kmとの標識もある。三ノ峰から急坂を下って別山の稜線をいく。ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、チングルマ、シナノキンバイ、オオバキスミレ、キバナノコマノツメなどが咲くここからが高山植物の宝庫である。その昔に宿泊施設のあったという御手洗池のまわりはハクサンイチゲとコバイケイソウが丁度見ごろとなっていた。ニッコウキスゲは咲き始めといったところであろうか。来週あたりから本格的に咲き始めそうだ。御手洗池を過ぎると後は登るばかりである。稜線にはガスが吹き上げられ、半袖ではすこし小寒い感じもする。特に靴の中が濡れているのがよくない。登りの発熱と体温を奪われる微妙なバランスのなかで登る。そうこうしているうちに山頂直下までくると先を行った二人が下山してきた。挨拶を交わして山頂に向かう。あと一息


左より 別山神社 石徹白大杉 無事下山

山頂から白山を望むことは叶わなかった。雲の間から時折白水湖が見えるのみである。誰もいない山頂は寂しいものがあるが、独り占めしている感覚もあり、微妙な境目であろうか。もって来た食糧の一部を別山神社にお供えし、石垣を風除けにして食事を始めた。時折、現れる太陽がつくる陽だまりの下で飲む缶酎ハイがことのほかうまい。しばらくの間、ここちよい時間が流れた。
午後からは天候が持つとは限らないのでそんなにゆっくりはしていられない。干しておいた靴下は乾くわけがないが、それでもこれまでよりは快適そうである。靴紐をすこしきつめに結んで、下山開始である。時間が許す範囲で花を撮影しながら降りる。出発すると後続の方が登ってこられた。私が最後かとおもったが、そうではなかったようだ。写真を撮りながらの私は三の峰の小屋で追い越された。その後は誰とも会わぬ一人旅となった。一ノ峰あたりから疲れが見え始めたが、午前中の様に虫に追い立てられることは失せた。銚子ヶ峰でフルーツゼリーでエネルギー充填。雲がだいぶ厚くなってきたが、なんとか雨に打たれること無く無事下山。感謝!

岐路、白鳥町あたりから雨が路面を濡らし始めた。

Latest update:July 6, 2011

Copyright c 2005-2011 www.beeches.jp. All rights reserved.