www.beeches.jp
www.beeches.jp
山行記録:両白山地:野谷荘司山?妙法山

www.beeches.jp mountain report:M1114:Date:20110604 myouhou-san:ohkubo(Gifu-pref.)

山行記録 M1114 2011年6月4日 野谷荘司山?妙法山:大窪集落跡鶴平登山口(岐阜)


すでに梅雨入りしているが、この週末はなんとか天候はもちそうである。今回は白山の北縦走路にある妙法山を目指す事にした。
野谷荘司山は国道156号の鳩谷ダム湖、荒谷あたりから見ることができる山で、崩落した山肌が印象的である。野谷荘司山から展望のよい稜線を白山方面に進むと、白山を遥拝できる妙法山があり、天候がよければ360度の大展望が得られるはずである。旧大窪集落にある登山口から登る野谷荘司山は?が多く、朝日が差し込むとその白い幹が新緑によく映えて美しい。秋に登る野谷荘司山もよいが新緑のこの時期に歩くのもよい。野谷荘司山まではおよそ3時間の道のりであるが、妙法山まではそこから2時間ほど、片道7.2KMほどとそれほど距離はないが、往復で累積標高差は1500Mを越える。


妙法山山頂よりのぞむ白山

【山域】両白山地 野谷荘司山(のだにしょうじやま 1,797.3m)?妙法山(みょうほうざん 1,776m) 白山北縦走路
【場所】岐阜県
【日時】2011年6月4日(土)
【コース】大窪登山口 - (鶴平新道)- 野谷荘司山 -(白山北縦走路)- 妙法山 (ピストン)
【メンバー】単独
【装備】通常装備(スパッツ、ツェルト、ストック等) / Garmin60CSx
【撮影】Richo GXR S10/P10/A12 50mm
【天気】うす曇り→晴
【地図】鳩谷 新岩間温泉(金沢)

6.18 710m 大窪集落跡鶴平登山口
8.43 1602m 1602Mピーク
9.13 1740m 赤頭山(野谷荘司山-三方岩岳分岐)
9.25 1797.3m 野谷荘司山
9.55 1760m もうせん平 神庭池
         妙法山手前鞍部雪渓注意点
11.20-42 1775.6m 妙法山
13.30 1797.3m 野谷荘司山
13.44 1740m 赤頭山(野谷荘司山-三方岩岳分岐)
14.00 1602m 1602Mピーク
15.45 710m 大窪集落跡鶴平登山口

白川郷ICを降りて登山口までは、白山スーパー林道を使う。とはいっても白山スーパー林道入口手前、トヨタ白川郷自然学校から大窪集落跡へ向かうので料金はかからない。今年は雪が多いためか白山スーパー林道は一部共有のみで全線通り抜けはまだできないようだ。 大窪集落跡には茅葺き屋根が一軒のこされており、その脇をぬけて少し進むと登山口である。登山口にはお墓があり、その脇に登山口の立派な鉄骨性の看板があるが見事にひん曲がっている。道路側に倒れているので、今年の雪で押し倒されたのだろう。
登山準備をしていると、自然学校から熊よけの鈴をならしながら自然観察指導員の方が大窪池の方に歩いていかれた。”稜線部は雪があるので注意してください”と云われた。確かに見上げる尾根直下に雪が残っているのが見える。1602mピークからは吊り尾根を歩くのでちと残雪がどの程度なのか心配になった。軽アイゼンくらいは持って来た方がよかったかもしれないと思ったが、いまさらである。ヤバかったら引き返すしかない。

登山口周辺のカタクリはすでに花期が過ぎているようなので、どうやら稜線部にでるまであまり花は期待できなさそうである。しばらく進むとジグザグの登山道になり一気に標高をあげてゆく。標高900Mくらいからブナが多くなり始め、1300Mあたりまでブナを主体とした林になる。特に標高1000-1200Mあたりのブナはみごとである。新緑のブナの中を気持ちよく高度をあげてゆく。標高1300Mあたりから視界がひらけはじめ、だんだんとガレや岩場が増えてくる。1500M前後からは残雪の上を一部であるが歩くところも出て来たが、危険を感じるようなところはない。1602Mのピークより少し手前で三方岩岳をみることができるが近いのにやや霞んでいる。無事1602Mのピークまで来たが、三方崩山はかすみ、残念ながら白山も雲の中である。もちろん北アルプスを拝めるわけも無く、なだらかな猿ガ馬場の奥にプラミダルな籾糠が見えるたけである。帰雲山の下には鳩谷ダム湖も見えるがやはり少し霞んで見える。なんとも湿気の多い日である。汗が滴り落ち、水分補給をまめにしないとばてそうである。




このピークを過ぎると両側が切れ落ちた細い稜線上を歩くことになるが、幸いにこの部分に残雪はない。ここからはオオバキスミレやカタクリなどが咲く気持ちのよい路である。気をつけないとこれら花々を踏んでしまいそうになる。どうもシャッターを押したくなってしまい、ペースがあがらないが致し方ない。


1602mピーク手前より吊り尾根とその先に赤頭山


1602mピークから妙法山まで登山道の至る所で見る事ができるオオバキスミレ

細い稜線を登りきると三方岩岳への分岐があり、そこからしばらく歩くと野谷荘司山、本日の最高地点である。二等三角点のあるこの山は山頂というよりは稜線の登山道の途中という感じであり、記録写真のみ撮影してその先を急ぐ。ここからは荒谷側に切れ落ちる崖の上の稜線を歩く。いうまでもなく反対側に北アルプスが見えれば最高の高原散歩になるが、今日はオオバキスミレがお友達である。登山道には残雪も多いのであまりガレたところの残雪には注意しながら進んだ。もうせん平付近は完全に雪に埋まっており、神庭池は完全に雪ノ下。だだっ広い稜線部では登山道がどこなのかさっぱり判らない。赤テープはないし、雪の上の踏み跡はまったくないので、地図で時々確認しながら進むことになる。 いくら地図を捜したところで登山道を正確にトレースすることは難しく、2カ所で薮を漕ぐはめになった。雪のないところは正直登山道以外はあるけないほどに薮は濃いので注意が必要である。少々時間ロスはしたものの最小限に抑えて登山道に復帰できたのは幸いである。(もうせん平から1/25K地図の1780mピークをへて1756mピーク手前までは特に注意が必要)


三方岩岳


笈ヶ岳と大笠山方面

1756mピークをまくように登山道がついており、そこから望む妙法山は白い白山を背負っており、思ったより岩場も見えてよい姿をしている。白山を遥拝するにまさに天然の展望台のようだ。妙法山との鞍部はかなり急坂でそこに雪渓が長く残っている。滑れば下まで滑落することは間違いない。キックステップで足下を確実にステップをきりながらトラバースしながら下る。無事通り抜けると今度は、妙法山への最後の登りである。標高差130mほどを一気に登るが、最後は岩場ですこし巻くようにして山頂にでる。ここも急な斜面に雪が残るので注意しながら登る。山頂にでると一気に視界は開けた。白山を覆ていた雲は消えて、剣ヶ峰に大汝峰ともにその優美な姿を見せている。三方崩山が近くにみえる。稜線が間名古の頭(北縦走路の脇にある2123.9mのピーク)まで続いているのがわかる。振り返れば笈ヶ岳が美しい。大笠山がその向こうにあり東にフカバラ尾根が延びる。妙法山はまさに最高の展望値である。次は遠くまで見渡せる日に是非再訪したい。


1756mピーク側より妙法山 左手に剣ヶ峰が見える。



妙法山からのぞむ三方崩山

しばし山頂でのんびりしたあと、往路を戻る。鞍部の雪渓を慎重に進んだつもりだったが、登山道を見落として5mほど上部まで登ってしまった。横着して登山道に復帰しようとしたら大胆にも滑落してしまった。当たり前だが幸い登山道でとまった。(これでこの雪渓の真ん中で滑れば、100m以上滑落することは確実である。注意しましょう。)気を取り直して登山道と雪の上を交互に進み、野谷荘司山に戻った。ここから赤頭山(あかずやま)までにも雪の上をあるくところがあるが、今日は誰も登っていないようだ。完全なる一人旅となったが、蒸し暑さとブユだけはついて来てほしくなかった。立ち止まるとすぐにブユがよってくる季節なのである。先を急ぎたいところであるが、ついつい写真を撮りながら、花やブナの新緑を楽しみながら下る。稜線以外は急坂の多い山ではあるが、とても楽しめる山である。とはいえ今日は暑かった!なんと下りの途中で飲料がつきてしまったほどである。(この山に水場はありません。)


Latest update:June 26, 2011

Copyright c 2005-2011 www.beeches.jp. All rights reserved.